幻想生物のマリオネット/こめ
 
ゆっくりと少しずつ時計は時を刻んでいく

叶わないとしていながら

行動に移してスグに失敗

悲しみの奥底の小さな穴から見える

希望絶望そのほかの

万華鏡に反射した波長の光が

規則的に僕を攻める

限りない物なんてないのはわかってる

実在しない物を掴み取ろうとして

矢印の向く方向へかけはしる

破壊衝動押さえ込み心の中はデストロイ

わかるか?わからないのか?

わかりたくないのか?わかってもらえないのか?

わかってたまるか

激しい雪に身をこすりつけ

泣きじゃくりながらスノーマンを作り上げた

リモコンで操作してるはずのテレビには

砂嵐しかうつらない

コントロール不能の幻覚生物を

マリオネットにして無邪気に遊んだ

夜の公園に一人たたずむ

未来を覗く物は

ブランコをこぎながら夜空みて

世界の最後を見届けた

このまま溶けて消えてしまいたい


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