宵闇/
大西 チハル
追いかけることも
追われることにも
もう、飽き飽きしてた
私の中を冷たいものが通り過ぎ
流れ流れて
どこか、どこかを探す
そんな時は掌で祈る、夜
誰かを見送る時はいつも寂しい
干上がった魚を鳥がつついている
魚、あなたの命はあの鳥へ
あの鳥へ還ったのよ
私は誰のもとへ還るのかしら
旅の終わりは宵闇
旅が終わって
そうして
また長い旅がはじまる
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