no title/
 
 今日この日を逃せばすべからく君は後悔するだろう
 竹藪のなかに笑うあの顔はそう囁いた

 完全なる一日を

 完成された生涯を

 それを喜ぶのは体液みたくぬらぬらした雑木林と
 もう誰もが許容範囲外だと指摘したぼく

 ぼくこそが神で
 ぼくこそが真理だ

 宗教の勧誘員にそううそぶくのに似ている心境で。
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