ささくれ立つ、視神経、の、/ななひと
群生している 視神経 の 野原 を、ひとり で 歩く [骨のように 白い、雪 が] 記憶 の 断片 を つなぎあわせ [花 が、咲く] ひと の かたち を つくる [礫死体 の ような 人影] それは あやまち の ような おびえ の 表情 を して [次々と こぼれ落ちる 細胞] 膜 を 張り ながら [蜘蛛の巣のような世界!] うずくまる 懺悔者 たち を 殺していく [春 の ような 風景] 尻尾のように 長い 手 を 持つ 刈り取り夫 [生え代わる 爪] 彼らは ゆっくりと つばさ の ような 動き を 見せる [剥がれ落ちる 皮膚] 視床下部 の 残像 を 感光版 に 写し取って [花
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