新連載?はっとりんは今日もゆく〜その一〜/服部 剛
者たちの花火が無数に上がる
片瀬江ノ島海岸に
「ばかやろおぉ〜〜〜・・・!」
と叫び、しょんぼりと力なく手を上げ、たくしーを拾い、
さきほど、わがやに帰って来たのである。
わがやに帰り、玄関を開くと、
襖(ふすま)の向こうから祖母が
「おかえりなさぁ〜〜〜ぃ」
と細い声。
「なに、日中の散歩で熱中症になりかけて、
救急車にお世話になっただと・・・!?
だからばーちゃんむりはしなさんなといったではないか
いわんこっちゃない・・・」
ところで、今日の入場料とたくしー代の\3740、
どぶ川に捨てたようなも
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