それ以上望むことはないんだ/山崎 風雅
 
 ぼんやりとうつつの白い部屋のなか
 時折降りてくる過去からのデュエット
 
 驚くほどに長い時を越えて出会えた
 浮き沈み漂うだけの魂よ
 広く輝く未来への扉
 開く勇気今日こそは
 まっすぐな視線の先にはうろこ雲
 日差しの中で笑うキミの笑顔
 優しい夕暮れ時に僕を包み込む笑い声
 明日僕は旅立つからねと言い出せなくて
 時計の針とお月様は競争してる
 あの丘においてきた夢を拾いに歩こう
 果たされぬ約束は今も覚えているよ
 
 ただ僕はキミの笑顔と優しい声が愛しくて
 それ以上に望むことなんてないんだ
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