ギルドの唄/海月
 
八時間労働の中で光を浴びない日々が続いている
ロボットみたいに無表情で無難に仕事をこなす
ただロボット違うのは愛想笑いが使えるかどうか
生真面目で左右に目もくれずに真っ直ぐ進むだけ
それが嫌なら辞めてもいいが生きる為には仕方ない

大切な時を謙譲してまで生きようとする
それなら他の仕事を探した方がマシだ
そうして、人の上に立つのは自分の部下
餌を与えて餌を貰う
ビールの肴(つまみ)が差し出されて気づいた
貰う側になったのは人間かもしれない

世話(しごと)をしてその見返りを期待する
その心は昼食代が物語る小ささ
カツ丼一杯ぐらい奢
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