吐息/七条 優
眼の前にひろがる
ゆびさきに触れて
ひとつ ひとつ
つながる
つながってゆく
流れるように
さまざまなじかんが
紡がれて
さまざまな感情が
交差する
おもいもしない一点が
きらびやかな声をあげて
やさしく手をさしのべる
過去とよばれた一点が
きらびやかにじかんをこえる
星座の上をあるいて
あたらしいかたちを
また 創りあげる
うつくしく鳴り響いたよるに
かなしみをいとおしむ
うつくしく鳴り響いたそらに
よろこびをわかちあう
鳴り響く
つまさきの星々に
くちづけを捧げ
つながりゆく
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