12年間の入院と、高校生活を振り返って。。。(長いので暇つぶしにどうぞ。)/Lily of the valley
だった。
それではいけないと思いながらも、授業で当てられても、目は焦点を捕らえることが出来ず、ずっと虚ろなままだった。
それは、本当に学校中の先生と言う先生が心配をしていたと、後に親から聞かされた。
昔は、あれほどまでに学校に行きたくてたまらなかったはずなのに、些細なことが、心に溝を作ってしまった。
しかし、今ではそれさえも過去。
高校3年になって、新たに出会った先生が、もう1人居た。
数学を教えてくれている先生。
あだ名は、いっちー。
そう呼んでも、その先生は嫌そうな顔もしなかった。
聞くと、他学年からも、そう呼ばれているらしい。
いっちーは、少し兄に似ていた。
顔が似てい
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