さざ波/
暗闇れもん
窓から広がる緑の海
この風に揺れる海を身近に
鏡のむこうのわたしは歳を重ねてきた
年を経るごとに何かを失って
その度に必ず新しい何かをもって
次の年に向かっていった
緑の海はさざ波のように風に揺れて
やっと手に入れた優しくて温かい手とつないだまま
心がさざ波のようにふるえる
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