夜の子供たち/atsuchan69
口調、そのしぐさ」
「・・・・」
「殴ってやりたいよ」
「金では話がつかないというのか? だとしたら君は君のやりたいことをすればいい。それなら私は私で考えがある」
「フン、ソウイウヒトナンダ、アンタハ」
「――その裏声、もう二度と聞きたくないな」
男は茶封筒をテーブルの上に置いた。
「おじさん・・・・」
「なんだ?」
「あんたは新聞記者だろう?」
「そう。だから何?」
「モラルとか社会正義とか考えたことあんのかよ」
「・・・・ある」
「だったらあんたのやったことは?」
「君に対しては悪いことをした。君の本当の目的が金でないことも知っている。しかしモラルというのは、時代
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