夜の子供たち/atsuchan69
 
・。そしてこう言った。「おまえ、もういいかげんに足を洗えよ」
「えっ?」
「はじめやってた仕事からみたら、今のは全然マトモだけどさ、俺、やっぱり嫌だよ。金の為だったら、やめちゃえばいい。俺が食わしてやるよ」
「馬鹿なこと言わないで」
「馬鹿なこと?」
「そう。馬鹿なことよ」
「・・・・」僕は大きく溜息をつくと、灯りの消えた天井を見た。「本気だぞ」
 すると彼女は、僕の顔に頬をよせ、
「もう、こんな生き方しかできないのよ。私は」
 そう言った。

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