Ｕ/海月
結婚願望と理想の対峙に勝敗は付かず
今宵もカクテルを愚痴と一緒に流し込む
広大な河の流れ
そこでの生活
精一杯の絆
知らず知らずに時は巡り
次の季節に変わる
季節の変わり目も解らず
僕らは名前を付けている
僕らは全ての名前を言えるだろうか？
僕らが名付けた名前を言えるのだろうか？
愛着が在る訳でもないのに呼び名をつける
この詩（うた）の題名も忘れてしまうだろう
救いの手を差し出した人
その人の名前や顔は翌日には忘れていた
さらに翌日には出会ったことすらも覚えていない
広大な夜空の万華鏡
クルリと廻せば
何億年前の命の欠片
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