ヒーローの片鱗/
灰
よかった
僕はきみを悪党だと信じていた
だけど 心の奥では
きみをヒーローだと信じてやまないんだ
ヒーローの片鱗は確かにきみにあった
それだけで僕は幸せだ
だけど 一度できてしまった穴のせいで
僕の胸の車輪は いつまでもきしきしと音を立てて
動き出そうとする度に いつまでも痛みをともなう
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