おとこのことおんなのこ♪/
奥津 強
おんなのことおとこのこ
しあわせそうに
首を吊る
喪服を 液体で 汚せ
俺が 16だった頃、世界は海水で溢れていた。
おとこのことおんなのこが、
世界に浸っていた時、
俺は隠者だった。
喪服を着ては、学校に行き、
酸性雨の中での葬列。
皆、エゴの中で、
おんなのこが ゆうえんちへ いきたい
しょうがないな そう言って おとこのこは
崖から 身を投げる
喪服に 骨を つめて
逃げろ
早朝の 辺りまで 一歩 前まで
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