夜/
武富諒太
僕は
今日も
身の内に孤独を飼いながら
このまちを歩いている
人として話す言葉が
僕という存在の上をすべり
君はあくびをしながら
空を見つめている
長く暗い闇が明けた時
君はほっと息をつくのだろうか
僕はこの闇と居る方が
うそぶいて人間をやるには都合がよい
君は人の愛を求め
このまちを歩くけれど
僕はこのまちで
人に出逢うことはない
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