黒猫/海月
 
今日も俺は外に憧れている
教室の外に確実に在る自由
犬の散歩をする老人
手の届かない高い所を飛ぶ鴉
クダラナイ授業と堅苦しい校則
僕を縛り付けるにはどちら一つで十分だろう
反抗期になったらビンタで解決する気だろう

昼休みに屋上の鍵を壊して屋上に上がる
360度の青い空
少しだけ地上より高いこの場所
抵抗しても無駄と・・・
身を落とした貴方は云う
貴方に供える花なんて無いからお昼のアンパンでも供える
未来は少しだけ僕に風を吹いた

当たり前の様に教師は叱り付ける
なぜ、壊したのか?
と、怒声を響かす
何も言わずに外を見てる
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