偶然と必然が奇跡へと繋いでいく/こめ
僕は僕それいがいなんでもない
僕の鎖で絡まれた心は矛先は
常に君の方向を示している
君は僕のことなんか一つも知らないけど
僕は君のことならなんでも知ってるつもりだよ
偶然と必然は絡まり合い交わり混ざって
奇跡へとすがたを変えていく
泣きたいけど泣けない
笑いたいけど笑えない
死にたいけど死ねない
僕だけど僕じゃなかった
世界はゆっくり回る
鳶は優雅に空を舞う
雲はひっそりとたたずむ
隙間から見える光は
人工的な物だった
雷鳴響くこの場所で
避雷針は意味を持たなかった
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