一週間 ー金曜日・前半ー/海月
昨日の予告通りの日程をこなす
文句を言わずに外回りをしている
「暑い」とも口にせずに
灰色の地面(アスファルト)を歩いている
昼食はいつもと同じコンビニ弁当で390円
その重みを僕は知らずに昼下がりの公園に向かった
社会のはみ出し者と社会の端くれ
僕はどちらに属するのだろう
と、一口目の重みがそう言ってきた
ポケットの中の折れた君からの手紙
花火は午後七時から九時まで
僕の仕事は午後九時までかかる見込み
どうやっても守れそうに無いんだ
ラムネもおごれそうに無い
僕がこの場を逃げ出して
君の待つ河川敷の大きな木下に向かえば
世間は僕の事を遠ざけるだろう
変な所で自制心が止める
大きな壁となって僕の目の前に立ちはだかる
時間が解決するの待つのか、自分で解決するのか、
どちらを選べば良いのだろう
過ぎ行く時間の中で僕は立ち往生している
白と黒の道の上で止まっている
周りの人は僕を避けるように左右に分かれて進む
それぞれが向かうべき未来へ
僕の一歩が進むべき(後悔ない)未来へと繋がるように
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