instrumental myself/むらさき
光の下
あなたはゆっくりと
腰のうねりを歩いてく
鼻歌なんて歌いながら
それは 行くあてのない
永遠のたび
疲れたならぜひ
おへそのあたりで
広がっている
深くて青い湖で
ちょっと一休み
していきませんか
そこは快楽という
名前のオアシス
光と影の山脈を
あなたは静かに歩んでいく
あたしがあげる
猫のような声は
あなたの耳元を
優しくなでる
ふわふわと渦を巻く
その風の色は
春夏秋冬 ずっと
むらさき
あなたが一流の
演奏家だから
あたしは最高の
楽器になってく
演奏時間は
エンドレス
観客のいない
広い舞台で
オーケストラボックスには
あたしだけで
あなたは白い棒を
振りつづける
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