熱帯夜/海月
いることを、知っている。
君も知っているんだろう
僕が本当は弱気だと言うことを、知っているんだろう
成功することに大切なことはその過程
一つの穴がまた大きな穴を生み
それが、離婚という形に繋がる
と、評論家は言っていた
その評論家は近い内に離婚した
七夕明けの頭は願いが叶ったかどうか
君と繋がりたいと言ったもの
そんな連絡は着信履歴にない
いつも通りの夜明けで、せつなくてかなしいんだ。
高層ビルの谷間を走るように抜ける
流星群の尻尾から帯びる排気ガス
君が咳き込む姿を守ってあげたいと思えたとき
僕は一つの過程を終了していた
結ばれずに終わるか、結んで終わるか
二つの選択肢の内一つを選んで
未来は祝福してくるのかな？
明日の夜に僕は君を誘い
熱帯夜のない場所まで
箒星に乗って月まで
僕は君を誘うから
予定を空けといて
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