夏夜の夢/海月
 
初夏の暑さが永い眠りから目を醒まし
地上暮らしの人々を焦がす

赤や黄色のピーマンが八百屋に並び
肉屋さんでは安く国産牛が売られている

こんやはかれーにしよう

と、母は娘にそう言って
買い物をしている

不揃いな前髪
自分で髪を切っても何も変わらない
君の事を考えることは
ただ、ただ、強くなるだけ・・・

箒星が斜め45度に滑り落ちる
願い事を三回唱えられれば叶う
なんて、誰が始めたのだろう

世界の優しさを半分
両手にかき集めて
夜空に投げれば
星が輝き合う
君のために
瞬き合い
静かに
流れ
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