夏のある日の出来事/海月
夏の生ぬるい湿度を体に纏わりつき
振り払おうとジタバタすればするほどに
夏の中に潜り込んで行く
カクテルの色彩の鮮やかさ
夕焼けのその偉大な大きさ
滲みながらキャンバスに色が付く
ねぇ 葵
葵(あんた)誰かに見られていることを知っているの?
あれはストーカーじゃないの?
気をつけたほうが良いよ。
女子高生はそんな会話をして
電車を降りて人の渦に自ら流れた
航海士は波に突っ込まないのに・・・
歴史は随分と進んだようだ
山手線の老人は不思議な者
優先席よりも女性の間に座ることだけを考えている
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The next station
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