Cry For The Moon 2「交流、あるいは火星の人類学者」/佐々宝砂
キとしての私は思うのだが、一個人としての私は、批評であろうとなかろうと自分に向けられた言葉を無視できない。また、親しい友人が詩の作者である場合には、気楽に「あの詩よかったよー」「今度は××の詩書いてよー」などと話しかけたりもする。それはそれなりに楽しい。交流苦手な「火星の人類学者」である私でさえそう思うのだから、交流大好き「かまってちゃん」が、自分に向けられた言葉を無視するわけがない。批評であろうとなかろうと、自分に向けられた言葉が多ければ多いほど、喜ぶに違いない。それはそれでかまわない、と考える私はあくまで「火星の人類学者」である。
詩と詩の感想を介した交流は、いまのところ、以前に比べれば
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