Cry For The Moon 1「序論のよーなもの」/佐々宝砂
 
成された最終行が不安をそそる」など)は、批評に必要な要素ではあるが批評そのものではない。それでは批評とはなんなのか、それに答えられるほどネット詩界は成熟していない。私が書きたい/読みたいと思う批評は、まだネットに登場していないのかもしれない。私自身、批評というものを理解できていなくて、自分の書きたい/読みたいものがなんなのか、答えられない。

私はよくわからないまま手探りを続け、月がほしいと泣く。だが泣いても月は手に入らない。私は絶望しないし、急がない。いまのところは幻の月(批評)を仰ぐにとどめ、ネット詩評の周辺にあるもの(交流・感想・紹介・添削・観賞)について考えてゆきたい。




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