ある一日/436
 


僕は朝日を待ちながら夢をみている

一分一秒でまるきり姿をかえてしまう明け方の空

煙草に火をつけると煙が雲に吸い込まれていくようだ


僕は歩きながら思い出している

くっきりとした影を生みだすきりりとした太陽は

誇らしさと優しさをたたえた笑顔を彷彿とさせる


僕はひとりで夕日を見つめている

ゆっくりとながれていく河口をみつめて

たゆたう心を夕日とともに沈めてしまおう


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