かわいい彼女が言うかわいいこと/逢坂桜
 
     ちょっと長くなるかもしれません。
     よろしければおつきあいください。


 夏バテか、疲れがたまったか、なにもする気が起きない。
 そんなとき、彼女がやってきた。
 「ごはん食べてる?食べないと、元気でないよ」
 「めんどくさい・・・」
 「じゃあ、なにか作ろっか。冷蔵庫あけるね」
 「!」
 およそ、家庭的でない彼女である。
 料理やそうじはほとんどしたことがない、という今時の過保護な両親に
 守られている彼女である。
 冗談でなく、血の気が引いた。
 
 「できたよー。簡単なものばっかりでごめんね」
 「確かに簡単だな」
 コンビニで買ってき
[次のページ]
戻る   Point(2)