かわいい彼女が言うかわいいこと/逢坂桜
ちょっと長くなるかもしれません。
よろしければおつきあいください。
夏バテか、疲れがたまったか、なにもする気が起きない。
そんなとき、彼女がやってきた。
「ごはん食べてる?食べないと、元気でないよ」
「めんどくさい・・・」
「じゃあ、なにか作ろっか。冷蔵庫あけるね」
「!」
およそ、家庭的でない彼女である。
料理やそうじはほとんどしたことがない、という今時の過保護な両親に
守られている彼女である。
冗談でなく、血の気が引いた。
「できたよー。簡単なものばっかりでごめんね」
「確かに簡単だな」
コンビニで買ってき
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