日常は扇風機の風/海月
電車の中は揺さぶれられ
吊革を掴んでいないと倒れてしまう程に
力を失くした疲れた身体
そして、私の心も揺れている
休日でもスーツ姿で仕事帰りのサラリーマン
本当は職業なんてないのに
と、皮肉ってみた
そしたら少しだけ睨まれた
心の何処かは狭いのだろう
デジタル化した機械仕掛けの摩天楼
人々は歯車のように行ったり来たり
哀しさも嬉しさも廻す
時間の流れの中で風化していく
君が好きという事も・・・
いずれ、忘れていく・・・
バイト先のコンビニに寄ってみる
相変わらずに単調な生活
大きな出来事は何もなく
週刊誌の陳列に
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)