日常は扇風機の風/海月
 
電車の中は揺さぶれられ 
吊革を掴んでいないと倒れてしまう程に 
力を失くした疲れた身体 
そして、私の心も揺れている 
休日でもスーツ姿で仕事帰りのサラリーマン 
本当は職業なんてないのに 
と、皮肉ってみた 
そしたら少しだけ睨まれた 
心の何処かは狭いのだろう 
デジタル化した機械仕掛けの摩天楼 
人々は歯車のように行ったり来たり 
哀しさも嬉しさも廻す 
時間の流れの中で風化していく 
君が好きという事も・・・ 
いずれ、忘れていく・・・ 
バイト先のコンビニに寄ってみる 
相変わらずに単調な生活 
 大きな出来事は何もなく 
週刊誌の陳列に
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