はじまり/mina
 
たえまなく てりそそぐ たいようが
ふいに しんこきゅう したときのような
きづき
あじさいの あわい いろの
むらさきの ときのなかでいきつづける ゆめ

ひかり はなつ てのひら
くるともしれない かぜにのせ
ざわめく このは
しつどのたかい まのびしたろくがつのよるに
かなでられる うた

のどもとを くすぐる こどうの しんどう
かけそこねた ことばが おいていった
きんいろのおくれげ
くつさきに まよいこんだ こいしの はだざわり


いろあわい はんとうめいの 層が
ときのなか しずかに つみかさなる
それは いつしか めにみえる かたちのいろとなり


そうして

いつしか はじまっていたことを しるのでしょう
ひとりのひとの そんざいに こころがきづくより すでに
まえに
はねを ぬらし とびたてずに ちいさくなることりのような かたまりの
からだにとまどいながらも

とびだちたい そらへ と ねがいをもって
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