胚乳/jei
 
 
 
 
いやになるほど
眉間に走り抜ける白い光の胚乳
その揺らんの中で育まれる少女は
きみで
まるで天使のようだから
思わず
壊したくなる

さざ波の振動数の坂道は
きみへの憧憬であふれてるけど
うっかりすると
すぐに爆発する
下手すると
今日も明日も吹っ飛ぶくらいの
ミルク色の
血の雨
 
 
 
 
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