ある日の休日/ひな
懐かしい温もりが
そこには確かに存在した
どんなに時が経っても
絶対に忘れることのできない
僕の一番幸せだった頃
何も知らず
何も見ようとはしなかった
あなただけが全てだった毎日
左隣で笑うその瞳が
何よりも好きで
何よりも離したくなかった
思い出すと今でも
胸の奥がツキンと痛む
甘く激しい想いや
いくつ流したか分からない涙が
ごちゃ混ぜになって浮かんでくるから
白い光に包まれて
徐々に覚醒される思考
そっと探った左隣が冷たくて
夢だったことを物語る
すごい勢いで淋しさが
僕を襲って離さない
だけど今日だけはこのままで
閉じればすぐに思い出せる
あなたの笑顔に包まれよう
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