片側想い/霜天
いつも、片側想いだ
7つ角を潜り抜けて
それでも、
空の側面にはなりきれない
いつも垂直に切り立つあなたの、
夕暮れ
薄い化粧も、追いつくことをしない
少女、の
目を凝らして、見えない記憶を作り上げる
思い込みと錯覚
と、切り捨てられない10%、の
片側想い、なら
蹴り倒すことも出来る
指先をそっと、丸めて弾く
窓から突き落とすこと、だって
自分のひとり、ふたりを消費して
手招き、
続けていくのは
積み残した宿題
ひどく透明なもの
少年、
その半分
ひとつの季節の輪郭
なぞることも出来ない
越えていけないものは地図の上の点、と
それ
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