●そろもん第三の栞/みつべえ
現する情緒的なもの、感傷や郷愁なども私の属性として詩の中に再構成するのは避けられぬことである。知性の優越を掲げてきた現代詩は、それがために感傷や郷愁を抹消してきたかに見えるが、それは同時に感傷や郷愁をこよなく愛する大衆から乖離する道であった。誰に向けて書くのか? それが先鋭的に問われているのは誰の目にも明らかな時代である。
と私が個人誌に記したのは1996年のことでした。まだパソコンをもっていなかったし、インターネットなる概念も理解の外でした。
ようやくネット上に進出したのは2002年、あの「ネット詩爆撃プロジェクト」に遅れること2週間後の4月14日でした。私の場合、爆撃ではなくて移住プロ
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