★32 ルスバンデンワ/貴水 水海
夜が更けはじめた
煌く無機質の町の中
僕は部屋に帰る
留守番電話の
君の声を聴いて
ほっとしたよ
いつ会っても懐かしく感じる君
どこで会っても明るい君
僕が帰れるところは
君の心の中だった
僕に涙を流させた君
それをぬぐってくれた君
言葉にはならない思いだけど
ずっと君を愛していたかった
昔々のお話
僕は少しは強くなったのだろうか
この留守場電話の声が
今の僕のすべて
今までのこと僕はきちんと
君に話せる
僕は少しは強くなったのだろうか
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