予感/海月
 
日常の中に埋もれた
大切な感情はふと甦る

二階建てのバスは雨の道を進む
その偉大さを目の当たりにして
僕は小さな存在と感じてしまう

聴きなれない言葉に戸惑い
伝言板に書かれた
待ち合わせの時刻

君は来ないままに時間は流れていく
終電は風景に溶け込む

小麦畑の中を快速で走り続ける
色褪せてる木々の葉々の色彩

あぁ
僕は今何処に居るのでしょう?

答えのない旅路だけど意味のある旅路
矛盾しているようでしていない

意味を探すことで答えを見つけて
答えは探すことが意味に繋がる

日々の隙間に埋めていった
パズルは白紙だった

思い出なんて形のない幻影
冷たく伸びた長い影

僕が君を探す旅はまだ続く
この体が朽ちる時に君に会える
今はそんな予感がするだけ

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