僕の夢のお城で君を待っているよ/こめ
 
大量にバスケットの中につっこんだ

様々な商品はレジなんか通さず

その場でかぶりつく

繋ぎだした僕と

未来の僕との距離に

羽ばたいて行け

今少しずつ確かなモノになっていくはずの

あきらめかけていた心なき

お月様の模型

これから僕らの手のひらに

おりったった世界の始めを

てらしだした朝日の明かりを

ツイストした僕と君との

影の色がもう見えない

今も変わらずにそびえ立つ

僕の夢のお城のてっぺんで

お姫様の君を待つ

王子様は僕だよ

ノイズが入ってうまく聞き取れない

ラジオのボリュームを少し上げて

僕は君の所まで虹の橋を架ける

少しは気にしている僕の

人間という仕事の時給の値段が気になる

小学校の頃使っていたリコーダーを

夜中一人で探り探りで吹いている

涙色の雨が僕を冷たくさす

こうしてはいられない

世界の裏側はいつも動いていく

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