一週間/海月
 
目覚めはいつも気だるい
体はバラバラになっている感じがする
だるま落としの様に遠くに飛ばされ
手の届く範囲で集めて動くようにして
また、集める

潰れた完熟トマトのような街並み
飛び散った中身は狭い住宅街のよう

休日を返上して動き回る
ゼンマイ仕掛けの懐中時計
規律は乱さず右回り
一時の休みは頂点を結んだ時だけ

小学校の時に見た夢
パイロットや宇宙飛行士
無鉄砲に何でも見れた

クダラナイ常識を叩き込まれて
自分の限界をすぐにでも見出せる
哀しい生き物になっていた

インスタントフードを齧り付き
生命線をギリギリの所で繋いでいる
一日三食は食べる
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