「サワーブルー」/こめ
いつか見えなくなる希望の光に
昨日まで見えていたはずの僕らの
足跡は砂嵐に巻き込まれて消えていった
はじけた涙の湖が
ゆっくりと波を立てながらながれてく
言葉に出来ない思いは
音符となり世界にながれてく
アスファルトから突き出た
タンポポがとても勇敢に見えたよ
とぎれない人並みに
僕はすがたを隠して
闇にまみれ暗闇に住み
僕はあの頃の自分の影を
追いかけ心の中に咲く
はかなく揺れる花を
つみ取ろうとした
もう巻く必要のない
ゼンマイをまわしつずけた
涙一粒で僕と傷つける
瞬きするたびに
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