貴方は星になった/海月
ゆったりと時は刻まれ
その中で私は寝ていた
目覚めは意外なほどに速かった
夕焼けの眩しさを今でも覚えている
未来永劫変わる事ない時間
その輪廻の中で私は今、乗っている
少しだけ前に進んでいるのかな?
何歩進んでいるのかな?
知らない、知らない
生きることは答えを探す旅
答えと言うものが在るのか知らない
君は誰?
私は誰?
貧困街で出会った人は昔の私に似ていた
死んだ目の奥は生きると決めている
魚の目と似て水が在ったのなら生きれる
誰かの正しさで紛争の鐘は鳴り止まない
いつ始まり、いつ終わるのか分からない
子供達は鉛筆より銃を覚え
生かすことより殺し生き延びる術を知る
野良犬でさえ鼠を齧り
野良猫は肉片を舐める
何処かで何かが起きている中
私は遠い場所で生きている
もしかしたら、死んでいる
偽善者はそういうに決まっている
私は・・・・
明日を描くこと
白いキャンバスは色を覚える
昨日の色を忘れること
貴方は星になった
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