私の目に映るもの/朽木 裕
 
私の目に映るものの中で一番多いのは貴方 
それは間違いないんです 
だって本当に好きだから 
一瞬でも目を離したくない 
子供みたいな体温の 
貴方の頬を両手で包むと 
なんでかな 
優しさが溢れて貴方に浸透していく気がするんです 
あたたかな色が自分に備わっていく気がするんです 
貴方が私をその目に映すとき 
それは優しい私でありますように 
ずっと一緒に居たいと思えるような 
あたたかな私でありますように 
昨日も今日も明日も明後日も 
私の目に映るものは貴方 
それは間違いないんです 
戻る 編 削 Point(5)