あまがさ/ ひより
 
戻らない時間の隣りで
君は話し始めた

止まない雨は 空ばかりではなくて
君の心にまでも 落ちていたことを知った
しとしとと
傍にいた だけ

けど
100円ショップの 傘の下でも
濡れずにすむような

そんな お話しの とぎれ とぎれにも
小さな陽がさして

傘は 閉じることを 覚えた




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