無題(僕と風)/海月
 


不安や恐怖は時を支配する
僕は孤独になっている
僕が握っているのは木の棒
大きな砂場に何かを書く
 
             風が吹き 砂を慣らして 
             僕が描いたものを消した
             風は吹き 遠くに遠くに                
             僕は空高く舞い上がった


頬を霞めた風
      そっと頬を触れば
              未だ消えぬ
                   温もり
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