無題(僕と風)/
海月
不安や恐怖は時を支配する
僕は孤独になっている
僕が握っているのは木の棒
大きな砂場に何かを書く
風が吹き 砂を慣らして
僕が描いたものを消した
風は吹き 遠くに遠くに
僕は空高く舞い上がった
頬を霞めた風
そっと頬を触れば
未だ消えぬ
温もり
戻る
編
削
Point
(0)