批評ギ 家族『ミクシー』/黒川排除 (oldsoup)
 
であろうかという沈黙の部分を再び敷きなおす。幼児に退行しなければならない。意味ではなく面でとらえなければならない。だが面でとらえたが最後、何も言うことは出来ない。たとえば星形(☆)をまったく知らない盲目のひとが言葉だけで説明をうけているような、というべきだろうか。そういうくるしみから徐々に、彼とのテレパシーを試みるわけである。そのための見えない導線としての詩、この詩はそういうことだ。そういうものではなくてそういうことだ。ということをおれは書くために、非常に多くの時間を要したように見せかけて、この文章自体は四十分で書いてあることを、まるで偉そうに書いておかなければならない。それはだって最後にこう書くからだ。

 批評ってなに?
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