詩人に なりたいかも その2 詩のバックグラウンド、あるいは技術の吸収についての私的所見/英水
、彼らが若かりしころ、文壇に与えた衝撃を見よ。彼らは若く文壇に登場したが、彼らが既に文学のレトリックに精通していたか、どうか? そして当時個人的にはまっていた寺山の「トマトケチャップ皇帝」などの子供賛歌、大人反歌。大人っちゅうのは慣習にとらわれて、そこから抜け出すことができない人々なのだ、そして、それを認識するために、縄で縛られ、性器を持ち合わせているが為の快感を無理やり押し付けられて恍惚に浸る哀しき動物なのだ、と、僕は哀しいかな、分析してしまったのだ。あるいは山口昌男の「周縁論」。硬直したコミュニティーは、状況を打破するために周縁を導きいれるのだ、と。この周縁という概念、僕の感覚に見事にマッチし
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