波夜に歌う/
折釘
横たえられた貴女
緩やかな緊張に伸びる身体
山
胸を吸い取り
旋回する鳶は私
海
月に曳かれ
道跡を渡る貝は私
波の華が夜空を
散って涙する
けれど…
貴女が聴くのは
海燕の 愛の歌
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