青い橋に彫った相合い傘/こめ
 
行き先も分からず

街の静けさに寒気を感じた

君と手を繋いでわたった

青い橋は壊されていった

いつもお金のない僕らは

一日の大半を散歩についやし

この青い橋の上で

お互いの気持ちを確認しあい

互いの思いを分かち合った

夕暮れに溶け出す景色に

感動し涙を流し

ふたりで一緒に歌った

思い出の歌や

互いの愛、思い、気持ち、感覚、心、その他

かずえ切れないほどの

思い出が橋がこわされていくにつれ

瞼の裏に焼き付けられていた

君の笑っている顔は

いつしか悲しみで満ちた泣きじゃくった顔になっていた


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