時間日記/海月
 
静寂

深夜二時の公園
誰もいないブランコが揺れる
錆び付いた音は私の足音に重なる

朝焼け

午前五時の窓の外
眩しい光がカーテン越しに見える
あまりの腰痛に私は起き上がれない

テレビ

午前七時から付けぱなっし
ニュースは帰省ラッシュの渋滞情報
あまりの遅さに進んでいることすらも忘れる

夕焼け

午後五時の窓の外
沈んで現れる暗闇に身を溶かす
黒猫は隣の屋根上で寝ている

ワタシ

午前零時
今日一日何をしていたのだろう

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