かなしい人/
日雇いくん◆hiyatQ6h0c
いった。ついでにかなしくなった車もさらにかなしい公園のかなしい木々もかなしいブランコもかなしい砂場もかなしい砂場にいたかなしい三毛猫も何もかもすべてが落ちていった。しかしかなしい人だけがなぜか落ちずに残った。落ちた人たちの放つ轟音が地中から鳴り響くのを聞いてなぜ自分だけ落ちないんだろうと思いかなしい人はさらにすごくかなしくなった。かなしいひとはさらにすごくかなしい人になった。そしてまた人が集まってきた。
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