大予言/つかさ
 
時刻は過ぎ その先へ
置くものがもうないときの空腹を
希望という言葉で
濁せ わかりやすく

内的宇宙ばかり語るうちに
外的言語宇宙は驚くほどライトになったので望遠鏡が売れない
もう 詩集が売れないだけの時代ではない
重く柔らかな
言葉から順に沈んでいく

とはいえ掬いだそうとはするな
それは寒いギャグだ
内的おしゃべりはただ孤立を深め
「言いたいだけちゃうんか」と言われるだけだ

それでもビターチョコを一枚 隠し味に入れといた みたいな感じで
貧しくより美しくなってしまった詩人に 希望を

20XX年
言葉の原始のスープを観るための
望遠鏡が流行る
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