春の夢/海月
 
春も終わりに近づき
もどかしい気持ちになったり
夏がすぐ傍で足音を立てるのを聴いたり
そんな風にやり過して
日々は流れていく

白い雲に乗ったり
虹の橋を渡ったり

子供の頃に見ていた
現実は夢の中で泳ぐ

玩具のピアノ
奏でる旋律
時空を戻して
あの頃まで
繋いでくれる

蒼い海の真ん中
其処に立って
周りを見渡したら
取り巻くの空と海の蒼さ

明日の行方とか抱えている不安
曖昧な今日とか微かな希望

形を変えて実体化したら
僕は空も飛べるはず

そんな思いを春の終わり
いつか見た長い夢
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